日本の国土の7割は山岳地帯が占めており、豊富な森林資源は日本人の暮らしに大きく関わってきました。豊かな水も土も酸素も森林が育んでくれたもの。そして、家づくりの主原料である木材も、地域の人々が守り育ててきた森林より産出したものを、地域の大工さんが部材として活用してきました。
ところが、工業化住宅が脚光を浴びるようになった頃から、日本人は国産材に対して「高い」「弱い」「狂う」といった偏見を持つようになり、輸入材が良質であると思うようになりました。現在では日本の木造住宅の約70%までが外国産の木材を使用しています。その間、国産材は格安な輸入材との比較で商品価値が低下し、しかも整備に手間がかかるため、林業経営が困難に。山林は放置されるままに荒廃の一途を辿り、自然死する森まで現れるようになりました。
エアパスグループは、日本の家づくりの原点を見つめました。地域産の木材を使った木造住宅をつくり、自然と共存する伝統的な暮らしの在り方を考えました。家を建てる場所に近い地域で産出した木を使うことは、輸送運搬コストを抑えられるだけでなく、地元の森林を伐採し、定期的に手入れできるというメリットがあります。
そして、気候風土や生活習慣まで知り尽くした地元の職人が、地元の木材を使って家をつくり、先々までその家の面倒を見る。このような地域循環型の家づくりは、大工や職人たちはもちろん、林業・製材業・運搬業などと連携することになり、地域経済を活性化することにも貢献します。

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